2014年5月16日

ブログ引っ越しのご案内

2月にブログをこちらに引っ越したばかりなのですが、また引っ越すことにしました。

実は、以前のLOVELOG(ラヴログ)4年分のデータを、SEESAA(シーサー)という所へ無事に全て移行することが出来、容量も申請したら拡張して頂けたので、あちこち途切れ途切れになっているより、4年分の続きの方がいいだろうということと、ラヴログへアクセスするとシーサーへリダイレクトされるようになったので、シーサーに統一した方が何かと便利だろうということになったのです。

と言うわけで、またまたご迷惑をおかけしますが、ブックマークやリンクの変更をお願いいたします。

引っ越し先は http://skuldlaboratory.seesaa.net/ です。

2014年5月3日

徒歩10分のライブハウス

GW後半2日目、二俣川のライブハウス「サムデイ」に、ハープのタケちゃん率いる「横浜ゴールデン・ウイークス」が出るというので、まさちゃんとふたりで見に行った。


この「サムデイ」という店、二俣川の駅前にあるのだけれど、実は自宅から徒歩10分くらいの場所で、たぶん家から一番近いライブハウスだと思う。
そこに横浜GWが出る訳だから顔を出さない訳にはいかない。

「サムデイ」は本当に小さな小さな店だったけれど、店の半分以上を占めるほどステージが広く取ってあり、グランド・ピアノも置いてあった。

第1部は横浜ゴールデン・ウイークスの演奏。
まさに直球勝負という感じの「正統派シカゴ・ブルースバンド」の演奏は、この店の雰囲気にとてもマッチする気がした。

驚いたのは、遙か小田原からチャコちゃんが駆け付けて来たこと。
何でも、バンドのメンバーがこの店のマスターの知り合いだとか・・・。
いやぁ、こんな地元で会うとは思っても見ませんでした。



そして第2部は早々にセッション・タイムに突入。
チャコちゃんはじめ、お客さんのほとんどが今度はプレイヤーとなってセッションを繰り広げ、僕も店のグランド・ピアノを弾かせて貰いました。


最近ハモンドばかり弾いていたので、久し振りのグランド・ピアノは重たかったなぁ(^^;

2014年5月2日

リハ代わりのライブ

僕の今年のGW後半は金曜日からの5連休だったのだけれど、初日は藤沢「ビーナス」で、以前「スヤス氏の陰謀」の所に書いた「クレイズ イン ブルー」というバンドでのライブで幕を開けた。


 このバンドには、元々2日後の小田原城址公園でのライブに誘われているのだけれど、リハを兼ねて出ないかというお誘いがあったので、ビーナスなら知っている店だし、ちょうどいい機会なので、リハ兼オーディションという感じで参加したという訳だ。

そうは言ってもちゃんとチャージを取ってお客さんの前で演奏するライブなので、手抜きは出来ない訳なのだけれど、少し早めに入ったものの、事前の音合わせは一切なしで、サウンド・チェックすらなし。
やったことは、始まる前にそれぞれ自分の用意した楽譜を持ち寄って確認しただけ。

実は「楽器で音を出して打ち合わせするのではなく、楽譜だけですべて済ませる」という方法は、こういったバンドではとても効率がいい。

全22曲。勿論、僕に取ってはすべて初めて合わせる曲で、「自分がコピーして来たバージョンがオリジナルと違うヤツだったらどうしょう」という心配も杞憂に終わり、大きな失敗もなく無事に演奏することが出来た。

実は曲数があまりにも多かったので、楽譜を書いただけで実際には1度も弾いていない曲が何曲もあったのだけれど、まあ、何とかなってしまうものです(^^;



2014年4月27日

Just a tropical Hawaiian day

GW2日目、ウォーキング・マラソンの翌日、茅ヶ崎の湘南祭へ出掛けて行った。


前日の疲れは相当残っていたのだけれど、湘南祭の時にしか会えない人もいるので、ここは無理してでも行くしかない。

ここでしか会えない人の筆頭は、湘南を代表するオハナ・バンド「パーキキ・モナ」。


毎年このサザン・ビーチで、アヤちゃんがのびやかな声で歌う「Tropical Hawaiian Day」を聴くと「夏」を実感する。
そう、僕にとっては湘南祭からが「夏」なのだ。

ウクパパさん,ウクママさん,西川さん,よっちゃん,カオちゃんといった人達とも、久し振りに顔を合わすことが出来ました。

そして、帰りには茅ヶ崎から相模線で海老名へ。
GWといったら映画もはずせないということで、映画を観て来ました。


今年のGWはハード・スケジュールだ(^^;

2014年4月26日

目指せ江ノ島2014

今年のGWは前半と後半に分断された感じだけれど、何と今年はGW初日から江ノ島ウォーキング・マラソンに挑んだ。
江ノ島ウォーキング・マラソンというのは、知り合いの間ではもはや有名となった恒例行事で、横浜の自宅から遙か江ノ島まで、30Kmを徒歩で行くという挑戦だ。
毎年、同じような記事になるけれど、今年も記録として書いて置きます。

【9時00分】 自宅を出発。三ツ境駅を経て中原街道へ。


今年は例年より早い出発となった。
まさちゃんとふたりで、遙か30Km先の江ノ島を目指して歩く。

【10時00分】 南台を過ぎて相沢川沿いの道へ。


相沢川沿いの道も、去年は森だった所が住宅になっていたりして、だんだん緑が減って来た気がする。
ほどなく相沢川は境川と合流。しばらくは境川沿いの進む。

【11時25分】 境川を外れて藤沢街道へ。


藤沢街道に出てしばらく歩くと「江ノ島まで14km」の標識が見えてくる。
毎年、この標識には本当に勇気付けられる。
ここで、ちょうど半分くらい来た感じだ。

 【11時30分】 湘南台の少し手前、森の中に佇むカフェ『コーバ』に到着。


ここで手作りの石窯パンの中にビーフ・シチューが入ったランチを頂く。
これも年中行事となっている。

【12時15分】 森のカフェ『コーバ』を出発。


エアー・サロンパスを足に吹き付けながら、藤沢街道をひたすら南下する。
例年、善行のあたりが山場なのだけれど、今年は疲れもなく足が前に進む。

【14時00分】 藤沢『デニーズ』に到着。

今年は足腰の疲労はそれほどでもなかったのだけれど、足できたマメがつぶれて、歩くのが困難になってしまったのと、まさちゃんの調子がいまひとつだったので、2年連続の完走は諦め、無理に先へは進まないことにした。

【14時47分】 藤沢駅到着


自宅を出てから5時間47分後、藤沢駅に到着。電車で江ノ島へ向かう。
そして、今年も最終目的地「江ノ島アイランド・スパ」へ。

プール・エリアで海を眺め、ゆっくりと温泉に入り、マッサージで疲れた体を癒してもらい、そして夜の海が見えるレストランでディナー。


このブログでちょっと触れたことがあるのだけれど、去年の11月に、僕は激しい神経痛に襲われ、歩くことはおろか立っていることもつらい状態が続き、その後も50m歩くのが限界という状態がしばらく続いた。
「歩けない」というストレスから胃まで痛めてしまい、しばらくの間つらい時期が続いていたことがある。

その時はもうウォーキング・マラソンなんてとても無理だと思ったので、完走こそできなかったものの藤沢まで歩けたというのは、今年の僕にとって、とても嬉しい記録だ。
還暦を過ぎてからの完走記録は、また来年の楽しみに取って置くことにして、僕らはすっかり暗くなった江ノ島を後にした。

GWはまだ始まったばかりだ。

2014年4月19日

それぞれのセッション


久し振りに「レイン」のセッションへ出掛けて行った。

僕が通い出した頃に比べると参加者は減ってしまったけれど、僕はこの店で色々な人に出会い、勉強し、成長して来たという思いがあるので、他の店のセッションとはちょっと違って、レインは今も僕に取って「襟を正して」臨む場所なのだ。

ここに来れば会える人、ここに来ないと会えない人、ここでないと聴けない演奏・・・そんな場所があるというのは、実はありがたい話なのかも知れない。

セッションも終盤になった頃、パイプラインでライブをしていた山家さんが大酔っ払い状態で現れた。
今日は、スヤスさんと尾上さんがビーナスでセッション。
それぞれの夜は更けて行くのでした。

2014年4月13日

日曜のレイン

平塚「レイン」での戸塚憲吉&ブルースフレンズのライブは、久し振りにレギュラー・メンバーが揃った。


僕は久し振りに鍵盤2段積み体制。
HAMMOND-SK1を買ってからは、大雪で車で行けなかったり、電車の方が便利だからとかで、ずっとHAMMOND1本だけで演奏していたので、今年初の2段積みとなり、レギュラー・メンバーが揃ったのもあって、僕に取っては「レインらしい」ライブとなった。

例よって日曜の夜ということで、お客さんの入りは今ひとつだったけれど、山家さんが来てくれたので、ゲスト・タイムで一緒に演奏しました。


日曜の夜のライブも、長丁場であったものの日付が変わる前に撤収し、翌日は勿論仕事だったのだけれど、何とか無事に出勤することが出来ました。
何だか、だんだん慣れてきた気がする(汗)

2014年4月5日

マディーズふたたび

大倉山「マディーズ」にGentleDogで出演した。


「マディーズ」は2月に続いて、2ヶ月ぶり2回目の出演だ。
「マディーズ」は小さめのライブハウスということはあるけれど、立ち見も出るほどの盛況ぶりで、3バンドのブッキング・ライブは大いに盛り上がった。

僕 らの後にやったのは「マディホス」という、店のホスト・バンドとのことだったのだけれど、リーダーがMCで僕らのことを、「あれを先に演られちゃうと、後 がやりにくい。僕らも普段はこの店のセッション・デーでブルースとかやっているけれど、ブルースをなめるなと言われた気がした。」と言ってました。

まあ、そんな感じで大絶賛してくれた訳ですが、いやぁ、戸塚さんのこの迫力ですから無理もありません。


その「マディホス」は、「はっぴいえんど」のナンバーを多くカバーしていました。
「風を集めて」とか「夏なんです」とかのフォーク系の曲はよく演奏されるけれど、このバンドのように「抱きしめたい」「氷雨月のスケッチ」「はいからはくち」といったロック系の曲をカバーするバンドは珍しいんじゃないかな?

ライブ後も、他の出演者達と色々な話をしたり、僕はキーボードの人と楽器を見せ合ったりと、ここのブッキング・ライブは、他のライブハウスの「単純にブッキングしただけ」のライブとはひと味違った交流がある気がします。

次回は7月に出演することになりました。
結構しっかりとした食事と飲み放題がついて3100円という、お得なライブですので、是非一度足を運んでみて下さい。

ところで、僕らは今回初披露の曲として「I Just Want To Make Love To You」を演ったのですが、「マディーズ」って、やっぱりあの人の名前から取った店名?

2014年4月4日

スヤス氏の陰謀

最近、公私ともに多忙で、ブログの更新も遅れがちになっているのですが、仕事が忙しい時に限って、バンド活動も妙に活発になってきたりするのが不思議なも ので、注意深い読者の方の中には、「ライブ予定」の所に「クレイズ イン ブルー」という謎のバンド名が書いてあるのに気付いている人がいるかも知れません。
ドラムのスヤスさんの陰謀で、この忙しいのにトラを頼まれてしまったのです。

と言う訳で、ライブ当日までどんなバンドか知らないままという訳にも行かないので、バンドのHPを調べたら藤沢「ビーナス」でライブをやっているようなので、会社の帰りに行って来ました。

「クレイズ イン ブルー」は、ビートルズ,GS,ポップス等を「きっちりと」演奏するバンドで、ソロも楽譜を見ながら弾くという徹底ぶり・・・要するにハコバンです。
いつも、ゆる~い演奏をしている僕にはとても敷居の高いバンドなのですが、ギターの人の顔に何となく見覚えがあるなぁと思っていたら、先方は僕のことを知っていたようで、「音道に居た方ですよね。シンミミで見ました。」とか言われました。
僕の音道時代を知っているとはただ者ではない(^^;

まあ、そんな訳で知り合いが居てちょっと安心したのですが、20曲以上の課題曲をきっちり楽譜を起こさないといけなくなりました。

写真はビーナスのトイレに貼ってあったポスターです。

 


う~ん・・・やっぱりハコバンだ(^^;

2014年3月29日

Everythingを合わせてこ

来週の大倉山でのライブに向けて、久しぶりに大磯の戸塚スタジオでリハがあり、帰りに「パイプライン」で行われているモッチーのバンドのライブを覗きに行った。

着いた時は深夜だったので、もうライブはとっくに終わっていて、セッション・タイムに突入していた。


写真の大物シンガーの後ろでドラムを叩いているのは、「音が聞こえたので、ふらっと立ち寄った」というお嬢さん。

ロック感溢れるパワフルなドラミングを聞かせてくれました。

話をしたら、ドラム以外にキーボードもやっているとのことで、僕の演奏に興味を持ってくれたようで、「どうやったら、あういうふうに弾けるようになるか」と聞かれたので、「こういう場所にどんどん出て来て弾くしかない」と答えました。

SNSでお友達になったのでプロフィールを拝見したところ、色々な音楽活動をされているようで、見知らぬ店に単身乗り込んで来て演奏する勇気があるのも納得です。

2014年3月22日

パイプライン・セッション・ディ

山家邸での還暦祝いパーティーの翌日、平塚パイプラインのセッションへ出かけて行った。
よくよく考えてみたら、パイプラインのセッションへ出かけたのは初めてかも知れない。
どんな感じになるかなと思っていたら、戸塚さん,小宮さん,山家さん,尾上さん,スヤスさん,高橋さん,横山さん,モッチー,ヤージーさん,諸星さん,田中さん、後半には、川口さん,大石さん,石井さん、その他大勢の常連さん達が集う大セッション大会となった。

キーボード人口が少ないので、僕は色々な組み合わせに参加。


DeepColorsもクミさんを除いてメンバーが揃っていたのだけれど、結局、一度も全員一緒には演奏しませんでした。
時々、バンド・メンバーだけでミニ・ライブみたいのをやっちゃうバンドもありますが、いや、セッション・ディというのはセッションを演る日なので・・・(^^;

2014年3月21日

Dr.Haruki & Friends

山家さんが、自宅で僕の還暦祝いパーティーを催してくれた。

集まったのは、山家夫妻,戸塚夫妻,尾上夫妻に僕ら夫婦という顔ぶれで、山家さんが腕を振るった手料理で迎えてくれた。


SNSやLINEでしょっちゅう写真は見ているのだけれど、山家邸へ行ったのは初めて。
楽器と酒に囲まれた素敵な空間でした。
そして何より、山家さんの作る料理の美味しいこと。


  トマトのファルシ
  チキンのテリーヌ
  ムール貝&牡蠣のオーブン焼き エスカルゴ風
  鴨のアスパラ添 オレンジソース
  ラムチョップ 赤ワインソース
  チーズとポルチーニ茸のリゾット
  (女性陣のための特製リゾットも)

美味しい料理、旨い酒、そして親しい音楽仲間。
僕らは時を忘れて語り合い、楽しい時間は過ぎて行くのでした。

山家夫妻,戸塚夫妻,尾上夫妻、どうもありがとうございました。


2014年3月16日

Sunday in the rain

平塚「レイン」で、戸塚憲吉&ブルースフレンズのライプだった。


先月は井上さんの代わりに倉重さんだったのだけれど、今月は松尾さんが欠席のため、ご覧のような4人編成。
なかなかメンバーが揃いません(^^;

日曜の夜のライブだったのだけれど、高橋夫妻,スヤスさん,尾上さんといった仲間も駆け付けてきてくれ、ゲスト・タイムも充実した内容となった。

スヤスさんが、後で「戸塚さんとこは、カッコええ曲ばっかりで、捨て曲が全然ないですね。無駄な音も全然ない。流石でした。」と言ってくれた。

『捨て曲』という概念があるというのを初めて知った。

さて、今日は録音機を忘れたので演奏曲のリストはなし。
僕は明日は大事な仕事があったので、早く撤収して帰れるようにハモンド本体だけ持参してのライブで、演奏が終わったらゲストの皆様を置いて先に帰ってしまい、大変失礼致しました。

帰りの運転もまさちゃんに任せて、僕は少しでも睡眠を取るべく、車の助手席で眠りについたのでした・・・・日曜の夜のライブは結構大変です。

2014年3月11日

火曜の夜の武者修行

週が始まったばかりの火曜の夜、仕事でちょっと遅くなって家路を急いでいたら、スヤスさんからLINEで、「綱島のライブハウスでセッションをやっているので、偵察がてら行こうと思います。都合がつけばご一緒しましょう」とお誘いがあった。

メッセージを受け取ったのが自由が丘。
ここでスルーしたら男が廃るということで、行って来ました綱島「フライドポテト」。


「フライドポテト」は、ライブハウスというよりは、リハーサル・スタジオに机を持ち込んだという感じの店で、常連さんと思われるプレイヤーが5人くらい集まっていて、ピアノがセッティングされていたので、数曲セッションして来ました。

まあ、無理矢理ブルース系を演奏して貰ったのですが、どんなジャンルの人とでもセッションできるというのがブルースのいい所です。
「やっぱりピアノが入ると、雰囲気が出ますねぇ」と喜んで貰えました。
ええ、ブルース・ピアニストというのはそういう役割なんで・・・・・・。

次の日があったので、1時間足らずで逃げて来ましたが、一人だったら絶対に行かなかったと思うので、スヤスさんみたいな百戦錬磨の武者修行友達が居るというのは有難い限りではあります。

2014年3月8日

隆三昧

平塚「パイプライン」で、尾上さんの誕生日記念イベント「隆三昧(たかしざんまい)」が行われた。

肩を痛めつつも、リハビリを兼ねて精力的に音楽活動を続けてきた尾上さんが、参加しているバンドのメンバーや関係者の方々への感謝を込めて企画したイベントで、ちょうど尾上さんの誕生日である今日開催され、僕も「Deep Colors」の一員として参加した。

「すみみか&とりおdeぱんちょす」,「ナンタケット」,「Top on tail++」,「Deep Colors」,「Eric,Tez&Blackholes」という出演バンドの全てでベースを務める尾上さんは、長丁場ライブの最初から最後までステージに立ちっぱなし。

尾上さんが特注して作った各バンドのロゴが入った缶バッチが来場者全員に配られたり、食べ切れないほど沢山の差し入れが届けられたり、アット・ホームないい感じのパーティーとなった。



誰もが口にする、音楽が持っている「人と人を結びつける力」というのは、交流や社交の手段などではない。
単に楽しむためだけ音楽をやっている人達もいるが、しっかりとした技術と音楽に対する正しい姿勢を身に付けた人達は、目的としての音楽に向かって結びついているんだと思う。

それぞれタイプの違うバンドに身を置きながら、ベースという特徴の出しにくい楽器で、それぞれの目的に向かって真摯に取り組んでいる尾上さんを見ながら、僕はそんなことを考えていた。

2014年3月1日

ディストピアの中のエルドラド

急に思い立って、まさちゃんとふたりで、「としまえん」のイルミネーションを見に行って来た。


想像はしていたが、小雨降りしきる冬の夜の「としまえん」は人影もまばらだった。
場内アナウンスも華々しい音楽もなく、イルミネーションがひっそりと点灯する。

「ハウステンボス」のような溢れんばかりの光の洪水は期待しないけれど、せめて「よみうりランド」並の、ちょっと小さな歓声を上げられるくらいのイルミネーションを期待していた僕らは、どうリアクションしていいのか解らなかった。
たぶん今シーズンは、世界最大級のイルミネーションと、その反対の両方を見てしまったようだ。
 

そんなことより、ここ「としまえん」の価値は、メリーゴーランド・・・100年前に、ドイツの名工ヒューゴー・ハッセの手によって作られた、回転木馬の最高傑作「カルーセル・エルドラド」だと思った。


すべて手作りだという木製の馬や、天井に描かれた絵の1枚つづに格調の高い気品のようなものを感じる。
お客さんがいないので、係のお兄さんは僕たちふたりだけのために「カルーセル・エルドラド」を動かしてくれた。

3層のプラットホームが異なる回転速度で動くため、メリーゴーランドの中の乗り物が次々と交錯して行く。
一番外側の木馬に乗った僕らは、内側の4頭立ての馬車に追い越され、中央の柱に目をやると天使達が次々顔を出し、その向こうの遠景のイルミネーションはゆっくりと回転して見える。

ヨーロッパ各地を巡業し、その後アメリカに渡って多くの人に愛されたこの回転木馬は、100年の歳月を経て、遠い東洋の地の小雨降りしきる人影もまばらな夜の遊園地で、僕たちふたりだけを乗せ、かつての荘厳な気品を微塵も失うことなく、優雅に動き続けているのだった。

2014年2月23日

It's members only tonight

大倉山でのライブの翌日、ディープ・フライ・ザ・ブルースバンドの演奏を聴くために、横浜馬車道のキングズ・バーで行われている「横浜ブルースパッケージ」へ行って来た。


ディープ・フライの演奏を聴くのは久し振りだなぁと思っていたら、メンバーが顔を揃えるのが今年始めてだそうで、先ほど新年の挨拶を済ませた所だとか。

不思議な話だけれど、何だか随分久し振りに松尾さんのギターを聴いたような気がした。

井上さんや松尾さんとは、戸塚バンドで一緒に演奏していて聞き慣れているのではないかと思うかも知れないけれど、やはりバンドが違うと出て来る音は違う。

僕が戸塚バンドで演る時と山家バンドで演る時は、同じ曲を演奏しても弾き方が違っているように、井上さんや松尾さんも「ディープ・フライで演奏する時のスタイル」というものを確実に持っていて、それは、どちらがいいとか悪いとか言うのではなく、一緒に演奏する相手によって、あるいは同じ相手であってもその日の相手の演奏内容に合わせて、自分のスタイルを変えて行けるということが、いい演奏者の条件なんだと思う。

僕に取っては、ディープ・フライ・ザ・ブルースバンドという、スリーピースのバンドの中での松尾さんの演奏は久し振りだったのだ。

どんなメンバーと演ろうと、全く同じ演奏しかしない人も居るけどね(^^;

天本さんが自分達のことを「あまりブルースを演奏しなくなったブルース・バンド」と言っていたけれど、僕はディープ・フライのバラード系の曲も好きで、今日も Members Only を聴けたので満足。
実は最近、色々な人のバージョンを聴いて研究している Just the Two of Us も聴きたかったのだけれど・・・また今度、お願いします。

2014年2月22日

Gentle Dog in Muddy's

大倉山「マディーズ」で、GENTLE DOGのライブだった。


今日は、ハープの鈴木司さんが都合が付かなかったので、この5人編成。
「マディーズ」の店名は何度か耳にしていたのだけれど出演するのは初めてで、想像していたより少し小さめだったけれど、雰囲気のある、いい感じのハコだった。

4バンドのブッキングということと、店が「駅から徒歩30秒」ということで、僕はアンプ類の持ち込みはせず、ハモンドを背負って電車での遠征。
この「電車で行ける」という機動性は、本当に便利で癖になりそうだ。

 The Thrill Is Gone
 Hoochie Coochie Man
 Home Work
 Take Me To The River
 I Got Dreams To Remember
 Sick And Tired
 Same Old Blues
 I'm Ready
 Stormy Monday Blues

僕は、今回も「Sick And Tired」と「Same Old Blues」以外はハモンド音で演奏。
前回よりもグリッサンドがいい感じで決まるようになり、だんだんハモンドらしくなって来た気がする。

ギターの小林さんがボトル・ネックでのスライドを多用した奏法だったので、僕のハモンドともともに、ロックっぽい、いいサウンドが出せたと思う。

今回は、対バンも実力者揃いという感じで楽しめたし、3000円でfree foods, free drinkというシステムも、パーティーみたいな感じで楽しかった。

僕も電車ということで、久しぶりにビールも飲んだし、対バンからも刺激を貰ったし、色々な意味で、久しぶりにブッキング・ライブにしては珍しく楽しい夜だった気がする。
また機会があったら、是非出てみたいお店だった。

2014年2月19日

Dr.Harukiのハモンド講座(その2)

前回の講座で、「ハモンド・オルガンは人間が音程として捉えられる範囲を越えて音が出ることになる」と書いた。
どういうことなのか説明するために、まず「音の高さ」について、最近出番のないヤマハCPの写真を使って説明しよう。


一番左の鍵盤は[ラ]で、これをA0と呼ぶ。その右の[シ]がB0だ。
3番目の白鍵が[ド]で、ここからC1,D1,E1・・・と続く。
次のオクターブがC2,D2,E2・・・で、ピアノの最高音はC8だ。

人間が音程として捉えられる範囲は、このA0~C8くらいだと言われている。
実際、ピアノの一番高いオクターブでメロディーを弾いてもよく聴き取れない。

ベースの開放弦はこの音。(ピアノの低音はベースよりも低い)


ギターの開放弦はこんな感じ。
 

1弦22フレットをチョーキングして出る最高音がE6くらい。
ピアノは更にその上に2オクターブくらいある。

A0~C8がどのくらいの音なのか実感して貰えたと思うが、さて、ハモンド・オルガンはと言うと、基準音の8フィートのバーがC2~C7なので、下図の青の部分となる。


前回説明したように、4フィートのドローバーを引き出して出る音はそのオクターブ上なので緑色の部分,2フィートは2オクターブ上なので黄色の部分,1フィートは3オクターブ上の赤色の部分となる筈だ。
もしそうだとすると、図のように、ハモンドの音域は理論上はピアノの最高音(人間が音程として捉えられる範囲)を2オクターブも越えていることになる。

さて、ここからが本題で、実際にはどんな音が出るのか実験してみよう。

4フィートのバーだけ引いて、一番左の[ド]から順番に音階を弾いてみると、ちゃんと8フィートの1オクターブ上の音で音階が鳴る。
一番右の鍵盤を弾いて出る音はピアノの最高音と同じC8ということになる。

今度は2フィートのバーだけ引いて、一番左の[ド]から順番に弾いてみる。
8フィートの2オクターブ上なので、一番右の[ド]のオクターブ下の[ド]を弾いた時に、すでに最高音のC8が出ている。
この先に進んでも(つまりピアノの最高音を越えても)ちゃんと音程が出る。

ところが、[ソ]の所で異変が起こる。何と、急に音が1オクターブ下がるのだ。
楽譜で書くとこんな感じだ。


これはハモンドが故障しているのではなく、「ある高さを越えると1オクターブ下の音が鳴る」という仕組みになっているのだ。
これをフォールドバック(折り返し)と呼ぶ。

1フィートで試すと、2フィートの時よりオクターブ低いGでフォールドバックし、その先のGでもう一度フォールドバックする。
こんな感じになる。


ハモンドというのはF#8が最高音で、それを越えた音はオクターブ下の音が出る仕組みになっている。
低音についても同様で、16フィートは下オクターブがフォールドバックして、1オクターブ上の音が出る仕組みだ。
これは、「人間の耳に聞こえない音」を出す代わりに、「聞こえる」音を出してやることで、高音が薄くなるのを防ぎ、低音を引き締める役割をしているのだ。

このフォールドバックの仕組みはハモンド独特のものだ。
VK8やSK1は、ハモンドを再現した楽器なので、当然フォールドバック機能を持っているが、シンセのハモンド音や、スピネット・オルガン(鍵盤数の少ない2段鍵盤の家庭用ハモンド)にこの機能はない。

シンセで「ドローバー全部出し」のプリセットで演奏をしていると、高音部になると急に音が薄くなるという現象が発生する。
たとえて言うと、3人がユニゾンで歌っていて、1人が高い音で声が出なくなったので歌うのをやめてしまって2人で歌っているという状態だ。
フォールドバックの方は、声が出なくなったらオクターブ下げて歌い続けるという方法なので、3人分という音の厚みは変わらないという訳だ。

実際には2フィートや1フィートだけを引き出して演奏することはなく、下の方のフォールドバックしないドローバーと一緒に鳴らすので、よほど注意深く聞いていない限り「あっ、今フォールドバックしたな」と気付くことはない。
ハモンド(クローン・ホイール)を持っている人の中でも、フォールドバックを知らない人がいたりするのは、フォールドバックというのが、弾いている人にさえそれを気付かせないくらい自然な仕組みだということだ。

前回に引き続き、ハモンドは他の楽器にはない独特の仕掛けを持っている楽器だということが解って頂けただろうか?

次回は、鍵盤を弾いた時に鳴る「コン」という音について解説する。(えっ!まだ次回があるのか?)

2014年2月16日

アコースティックな昼下がり

先週、「記録のため」ということで土曜日の写真を載せた。
今週も同じアングルの金曜の夜の写真を。


何だか、先週より大変なことになっている気がする・・・。

この2日後の日曜日、山家さんと戸塚さんが、平塚のレストランでアコースティック・ライブを行うというので、まさちゃんとふたりで電車に乗って行って来た。


「DOREMI」は、街角にひっそりと佇む、小さな可愛らしいレストランだった。
音響設備などはないので、山家さんはPA持ち込み。
小さな店なので、PAは要らないくらいなのだけれど、それでは格好が付かないので、という飾り程度のPAだ。

最初に山家さんがソロで歌い、戸塚さんが加わって何曲か歌う。


お客さんも身内だけなので、美味しい料理を分け合って食べたりしながら、ゆる~い感じで、ほのぼのとライブが進行する。

山家さんは、生ギター1本という厳しい制約の中で、色々なジャンルの曲に敢えて挑戦しているように思えた。
僕は山家さんのパフォーマンスを聴きながら、それを素材として捉え、その不充分な音の行間を読む感じで、「バンドでやった時の音」を頭の中で鳴らしていた。

尾上さんがアコのベースを弾き、スヤスさんがスネアとハイハットをブラシで叩き、僕がアップライト・ピアノを弾けば、いい感じの音になるのではないか・・・

そんなことを夢想しながら、ゆっくりと過ぎていく日曜の昼下がりなのでした。

2014年2月9日

雪のレイン

これは土曜日の写真だけれど、後で読み返した時に「ああ、こんな日だった」と思い出せるように、記録として載せておきます。



大雪の降り続いた翌日の日曜は、平塚「レイン」で戸塚憲吉&ブルースフレンズのライブだった。
幹線道路は除雪が進んでいたとは言え16年振りの大雪ということで、僕は車での移動は諦め、先日買った「世界最小のハモンド」を担いで電車で行くことにした。
よもや、HAMMOND-SK1の可搬性がこんなに早く役に立つとは思わなかった。

実は今日はドラムの井上さんがインフルエンザでお休みのため、「アナザー戸塚バンド」である「GENTLE DOG」の倉重さんが入ったこんな編成。


「ブルースフレンズ」の井上さんが倉重さんに変わっただけなのか、「GENTLE DOG」の小林さんが松尾さんに変わっただけなのか、一体どっちなんだという突っ込みはさて置き、倉重さんは最近買ったというドラムセットを持ち込んでの演奏、僕も戸塚バンドで初のハモンド1本勝負ということで気合いが入る。

 The Thrill Is Gone
 Feel So Bad
 Crosscut Saw
 I Got A Mind To Give Up Living
 Home Work
 Key To The Highway

 I'm Ready
 Take Me To The River
 I Got Dreams To Remember
 Hold On I'm Coming
 I Don't Go For That
 Sick And Tired
 Same Old Blues
 Hoochie Coochie Man
 Got My Mojo Workin'

山家バンドの時は HAMMOND-SK1の色々な音を使ったのだけれど、今日は Sick And Tired と Same Old Blues の2曲以外はすべてハモンド音で通した。
やはりブルースにはハモンドが合う。

メンバーにもお客さんにもハモンド音は好評だったし、弾いていて自分で聞き惚れてしまうようないい音だったのだけれど、当然、生ピアノ音やローズ音の時とは奏法が全く違って来る訳で、ドローバーのセッテイングとか、ロータリーのスピード切り替えとか、パーカッションのオン・オフとか、それなりに工夫したつもりではあったけれど、もっともっと「ハモンドらしい」奏法を勉強する必要があるなぁと感じた。

還暦にして新たな挑戦と言うとカッコ良すぎるけれど、改めて、「今までオマケ的に使うだけだったけれど、ハモンドという楽器に真剣に向き合わなきゃ」というようなワクワク感を久しぶりに感じた夜だった。

2014年2月7日

ブログ引っ越し

LOVELOG(ラヴログ)がブログ・サービスを終了するということなので、ブログを引っ越しました。

まだ2月なので、今年の分からこちらに書き直しました。
お手数ですが、ブックマーク,リンクの変更をお願い致します。

yaplog!(ヤプログ)でブログを始めたのが2008年11月、その後2010年にLOVELOG(ラヴログ)に引っ越し、「Dr.Harukiの鍵盤日記」も7年目になりました。
ヤプログ,ラヴログの時と同様、こちらもよろしくお願い致します。

ヤプログの方は今でも昔の記事が読めますが、ラヴログの方は見れなくなってしまうそうなので、4年分の記事はまた別の所へ移行しようと思っています。

4年前に引っ越した時、記念に昔の写真を公開したので今回も(^^;


「80.11.22」という日付が入っているので、今から33年前ですね。
演奏しているのはジャズ・ブルースです。
ブルース好きなのは、33年前と変わってません。(笑)

2014年2月2日

I say it's fine to be 60



誕生日の1日前の日曜日、子供達や孫が集まって還暦のお祝いをしてくれた。

まさちゃんが仕組んでくれたサプライズで、ケーキを食べた後、こんな豪華な食事も用意されていた。


何か書こうとすると、とても平凡なことになってしまいそうなので、今日はあまり語るのはやめて、僕の愛聴盤のひとつ、竹内まりやの「人生の扉」の歌詞を引用するにとどめよう。

  ひとつひとつ 人生の扉を開けては 感じるその重さ
  ひとりひとり 愛する人たちのために 生きてゆきたいよ

  I say it's fine to be 60
  You say it's alright to be 70
  And they say still good to be 80
  But I'll maybe live over 90

  君のデニムの青が 褪せてゆくほど 味わい増すように
  長い旅路の果てに 輝く何かが 誰にでもあるさ


僕は大還暦(120歳)まで生きるのが目標なので、まだ、ようやく折り返し地点という感じです。

まさちゃんからは、楽器屋で見つけてくれた可愛い「ミニ・カホン」を、子供達からは、こんな素敵なプレゼントを貰いました。


ありがとう(^^)